堀之内 貴大

現在担当している業務は

■平常業務
競馬場やウインズなどJRAが所有する施設の、空調・電気・給排水といった設備工事の設計および施工管理を行っています。また、改築、新築、機器の新規導入など、工事の内容は多岐にわたります。たとえば昨年の場合、施設部全体で大小合わせて年間約100の工事案件が進行していました。その中で私が携わったのは10案件ほど。各工事を担当する施工業者と連絡を取り合いながら、無事に終了するまで工事責任者として立ち会いました。場合によっては自ら図面を作成することもあります。
■開催業務
投票業務や整理業務に加え、競馬場の放送に関する仕事も行っています。この放送業務は、設備担当者が担当する仕事です。あらかじめ決められたタイムテーブルにしたがってレースやVTRの音声を放送するほか、ファンファーレや本馬場入場曲も流します。実際の機器の操作は専門のスタッフが行いますが、騎手変更など予定外のことが発生した場合は、各部署と連絡を取り合いながら、タイムテーブルをアレンジしたりスタッフに変更の指示をしたりと、放送現場を取り仕切ることになります。

JRAを就職先として選んだ理由は

学生時代、友人に競馬場へ連れていってもらったことがきっかけで、競馬が好きになりました。就職活動の際は、大学で勉強した機械工学を活かせる仕事がしたいと考え、自動車・電機・重工などの業界に興味を持っていました。そんなとき、JRAにも理系の人間が活躍できる職種があると知り、応募することにしたのです。物作りに対する興味よりも、自分の好きなことを仕事にしたいという思いの方が強く、大好きな競馬に携われるJRAに決めました。

やりがいを感じることは

やはり、担当した工事を無事に終えたときに大きなやりがいを感じます。以前、中山競馬場のスタンド改築工事に携わりました。非常に大きな工事の上に、年5回開催するレースのうち、工事のために中止するのは1回だけ。タイトなスケジュールの中、残りの競馬開催に支障がないよう、きちんと現場を管理せねばなりません。現場では想定外のことが起こるので、そのたびに施工者や設計者と密に連絡を取りつつ臨機応変に対応してきました。工事終了後、12月の開催を迎えた日、私は放送業務を行っていました。最初のレースを無事に終えたとき、ようやく「ああ、ちゃんと工事を終えられたんだ」と達成感がこみ上げてきました。

これまでに印象深かったことは

東京競馬場で開催された日本ダービーに携わったことです。私は放送室で執務していました。この日は皇太子殿下が行啓されたため、入念に打ち合わせを重ねるなど事前準備をしっかり行っていました。皇室関係者が来場されることは数年に一度のこと。ミスがあってはならないという緊張感で硬くなっていましたが、それだけに無事に終えることができたときはホッとしたことを覚えています。当日は約13万人のお客様に来ていただき、その歓声を聞いて鳥肌が立ちました。このような1日はなかなか経験できることではないと思うので、深く印象に残っています。

将来の目標や夢は

空調や電気、給排水など私たちが扱う機器は、問題なく動いて当たり前の設備です。これらが正常に作動しない場合、競馬の開催中止や施設の閉鎖も考えられます。そのようなことがないよう、いつでも「当たり前に設備が整っている施設」を作り続けること。それが私の目標であり、夢でもあります。競馬場にはお子さんからご高齢の方まで、幅広い年代のお客様がいらっしゃいます。すべてのお客様が安全・安心に過ごし、「また来たい」と思っていただけたらうれしいですね。いまは本部で勤務していますが、いつか日本一大きな東京競馬場や、地元の阪神競馬場でも働いてみたいと考えています。

学生へのメッセージ

設備課で取り扱う対象は幅広く、空調・電気・給排水などさまざまな知識が必要です。しかしそれらは仕事を行いながら学んだり、経験豊かな先輩たちに指導していただいたりすることで、徐々に身につけることができます。だから、いま専門知識がなくても大丈夫なので安心してください。また「やりたい仕事が見つからない」という声をよく聞きますが、仕事というものは実際に会社に入ってみないとどんなものかわからないものだと思います。どんなに説明会に足を運んで調べたとしても、希望の部署に配属されるかどうかもわかりません。あまり深く考えすぎず、「自分の好きなことを仕事にする」という思いを大切にしましょう。

プロフィール
堀之内 貴大
技術職 施設部 設備課、入会3年目。
1年目より現職

PAGE TOP

Copyright © Japan Racing Association All rights reserved.