針ヶ谷 啓徳の1day&1week

多くのお客様に競馬を楽しんでいただくためには信頼が不可欠です。そのためJRAでは、「公正確保」を最も重要な責務としています。この公正確保に関する業務を行っているのが公正室です。公正室は騎手、調教師、厩務員など多くの関係者が集まる茨城県の美浦トレーニング・センターと滋賀県の栗東トレーニング・センターに設置されています。現在私が勤務しているのは美浦の公正室。裁決、ハンデキャッパー、発走などの業務に携わる、経験豊富な先輩職員とともに、競馬の公正を確保するための多岐にわたる業務に取り組んでいます。

  • 業務内容
  • 1day
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平常業務

今のシゴトについて、「平常業務」を具体的に教えて!

美浦トレーニング・センターの公正室で、競馬を公正に行うための業務に日々携わっています。障害レースへの出走を希望する競走馬の出走可否を審査する「障害審査」のほか、前週に開催されたレースを検証する事例検証では議事録の作成を担当しています。また、レースの出走予定馬に出走取消が生じた場合は各所に情報伝達を行うことも私の仕事です。公正確保はお客様の信頼に関わる最重要事項であるため、情報の取り扱いにはとくに細心の注意を払っています。

「平常業務」を行ううえで、どんなことを心がけているの?

公正室は、裁決やハンデキャッパー、発走など、専門性の高い業務を行う先輩職員が多く在籍する部署です。獣医師や馬術職経験者も多く、馬装具や馬の病名など、会話の中で専門用語が使われる機会も少なくありません。知らない言葉に出会ったときは、その都度専門書などを開いて学び、知識を習得するように心がけています。まだまだ分からないことも多いですが、経験豊富な先輩方とともに公正室の一員として仕事ができることにやりがいを感じています。

開催業務

今のシゴトについて、「開催業務」を具体的に教えて!

開催日は、裁決室で「裁決連絡」という業務に就くことが多いです。裁決とは、公正なレースが行われているかどうかを判定することで、レース中は裁決委員が細部までチェックしています。裁決連絡は、裁決委員の判断を関係各所へ連絡する役割です。レース中に走行妨害や競走中止などの事象に制裁が科された場合は、その内容を伝票やホームページ上に掲載する裁決レポートの原稿にまとめます。その他には、競馬開催の前日に、公正確保や心身の調整を目的として騎乗予定騎手が宿泊する調整ルームの入室管理を担当することもあります。

「開催業務」を行ううえで、どんなことを心がけているの?

走行妨害や審議になるほどの大きな事象が起きると、裁決室内が非常に慌ただしくなります。その中で大切にしていることは、冷静かつ迅速に業務を進めることです。一つのレースが終わっても次のレースが控えているため、つい焦ってしまいがちですが、伝票や裁決レポートの作成は内容の正確性が重視される仕事です。忙しい状況でも、冷静に次に何をするべきかを考えて行動することを意識しています。

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1day

平常業務の1日はどんなことをするの?

9:00 メールチェック
出勤したら、まずはパソコンを立ち上げてメールをチェックします。その後は各曜日の決まった時間に行う定例業務があるため、基本的にはその業務を最優先して行います。そのほかにも公正確保に関わる契約関係の仕事や調整業務など公正室の事務全般を担当しているので、提出期限などを考慮しながら優先度の高いものから対応します。
10:30 障害試験の実施
日によって業務内容は異なりますが、水曜日の午前中は障害試験を行うことが多いです。私はスタートの合図となる旗振りを担当し、発走後はスタート地点から競走馬の状態をチェックします。スピードだけでなく飛越の高さやバランスなど、障害をスムーズに飛べているかどうかがポイントです。木曜日は出馬投票が行われるので、騎手・調教師に休業者や海外出張者がいれば、治療中の馬や騎手が誤ってレースに出馬登録されることのないように情報を共有します。
13:30 前週のレースの事例検証
ほぼ毎週、木曜日のこの時間は、元騎手の岡部アドバイザーとともに前週のレースで審議や制裁が生じた事象などを振り返る事例検証を行います。本部審判部や栗東トレーニング・センター公正室とも電話で音声をつなぎ、同じレース映像を観ながら意見を交換する場です。経験や知識が豊富な方々が毎回活発な議論を繰り広げるので、議事録を作成する私にとっても非常に勉強になります。
15:00 事務作業や関係者との面談
夕方以降は比較的自由に時間を使えるので、物品の購入や調整ルーム契約といった事務作業を進めることが多いです。ときには、公正確保の観点から必要に応じて騎手や調教師などの関係者を呼んで面談を行うこともあり、その際はヒアリングの内容を記録して議事録にまとめます。
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1week

トレーニング・センター勤務の1週間を教えて!

水曜日:平常業務 競走馬の障害試験を実施
美浦トレーニング・センターでは、ほぼ毎週水曜日に北調教馬場で障害試験を実施しています。私の担当は、スタート地点での旗振りです。タイミングを計ってスタートの合図を出した後は、その場で馬の走りをチェックします。目視に加え、障害にぶつかったときのわずかな音も聞き逃さないよう注意が必要です。試験中はさまざまな場所から職員が確認し、試験終了後に全員で出走可否の判断を行います。そのほか、前週のレース中に落馬などにより負傷した騎手がいる場合は、本人や関係者に連絡して次のレースの騎乗可否を確認します。
木曜日:平常業務 事例検証の議事録を作成
木曜日は、土日に開催するレースの出馬投票が行われます。出馬投票とは、レースへの参加意思を表明することです。出馬投票は競走課が担当し、公正室が直接関わることはありませんが、けがや海外出張で次のレースに騎乗できない騎手がいる場合は本会内のシステムに入力して情報を共有します。午後は、元騎手の岡部アドバイザーを迎えて前週のレースの事例を検証。私は議事録作成を担当していますが、騎手や裁決委員など異なる視点から見たレースに対する意見を聞くことができるので、学ぶことの多い時間です。
金曜日:平常業務 週末のレースに向けて開催準備
翌日からのレース開催に向けて準備を進めます。裁決連絡業務で使用する資料の作成や、急な出走取消が生じた場合に各所へ漏れのないように連絡することも大切な仕事です。遠方の競馬場やウインズで開催業務に就く場合は、前日から移動して開催に備えるため、水曜日と木曜日のうちに集中して業務を進めるようにしています。

競馬場へ出張

土/日:開催業務 裁決室でレース映像を管理
開催日は、裁決連絡業務や裁決室でのレース映像の管理を行っています。注目度が高いGIレースともなると、録画したレース映像を巻き戻す際に思わず力が入りますが、できるだけ冷静に業務に取り組むよう努めています。また、レース中に審議などがあった場合は、その状況や結果を伝票にまとめ、ホームページ上に掲載する裁決レポートの原稿を作成します。裁決室ではレースを監視する立場であり、競馬ファンとしての目線でレースを見ることはできません。しかし、降着や制裁などを判定する重要な現場に立ち会うことができ、業務を通して競馬について新たに学ぶことも多く、大きなやりがいを感じています。
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