働く人の紹介
馬場土木職
中山競馬場
馬場造園課
中村 隼
2021年度入会

入会の動機は?

子供のころに親と一緒に競馬場に行くことがあり、ゴール前の花壇や様々な植物・樹木を見ていました。もともと植物が好きで農業系の学校に通っていたこともあり「こういったものに関わりたい」思うようになりました。

その後、実際にJRAの見学に参加して、面白そうと興味を持ったことが入会のきっかけです。

馬場(コース)の点検はどのように行うのですか?

日常的な業務として、芝・ダート・障害コースの「馬場踏査」を行います。馬場踏査とは言葉の通り、馬場を自分の足で歩いて確かめることです。馬場踏査を行うことにより、芝生の生育状況や路面の形状などを理解し、目には見えない馬場状態の変化や芝生の生育不良の原因などを早期発見することができます。

競馬場の馬場を管理し続けていくうえで重要な作業です。

馬場(コース)の点検の際に心がけていることや、やりがいについて教えてください。

馬場は天候によって状態が変わりやすいので、気象情報の確認をこまめに行うよう心がけています。そうやって自分の経験や知識を使い、人馬にとって安全な馬場を管理していくことにやりがいを感じています。

構内の樹木や草花の管理について教えてください。

ゴール花壇やパドックに植えてある草花、構内各所の装飾作業の計画と監督を行っています。花壇のデザインなどは職員自らが行い、開催が変わるごとに使う花を変えたりしています。

あわせて樹木の管理も行っており、剪定・刈込みなどの作業の計画と監督も担当業務です。

構内の樹木や草花の管理のやりがいや心がけていることについて教えてください。

自分がデザインした花壇などを多くのお客様に見ていただけることが、やりがいに繋がっています。とはいえ競馬では競走馬がメインなので、主張が激しすぎないデザインになるように心がけています。

競馬場での開催業務で行っていることは?

主な業務は、馬場作業員へ馬場整備についての指示を行ったり、馬場状態を把握することです。
また、馬場踏査を行い馬場状態・クッション値・含水率を発表する他、次のレースに向けてダートコースのハロー掛けや芝コースの傷んだ箇所の補修などを行い、人馬にとって安全な馬場になるように整備しています。

出張時の開催業務について教えてください。

「馬場車両」「整馬」「放馬止」と呼ばれる業務を担当しています。

「馬場車両」は、救急車および馬運車を運転し、落馬などがあった際に騎手・競走馬をすばやく搬送する業務です。様々な場所を運転するので運転技術が要求されます。

「整馬」は、レースに出走する馬をゲートに入れる業務。馬を慎重かつ機敏に取扱い、騎手や他の係員と連携を取って行います。

「放馬止」は、騎手が落馬して発生した放馬を捕まえる業務です。競走馬は興奮していることが多いため気を付けながら捕捉します。

今まででいちばん印象に残るエピソードは?

芝の張替えや更新作業・ダートコースの路盤補修などを担当した際、人馬にとって安全な馬場となるよう管理した結果、騎手など関係者の方々から『綺麗な馬場』や『乗りやすい馬場』などの言葉をかけてもらえたことが印象に残っています。これからの管理業務の励みにもなり、より良い馬場を作るぞという気持ちになれました。

皆さんへのメッセージ

JRA馬場土木職では、馬場・樹木・草花など様々なものを管理することが求められる職種です。

全国各地の競馬場、トレーニング・センター、育成牧場など異動先の事業所によっては様々な業務を行うことになります。出張や転勤があるため全国各地に行くこともあり競馬、土木、植物に興味のある方は一緒に楽しく働ける職場だと思います。