JRAは、毎週走り続けます。

皆さんは「競馬」にどのようなイメージをお持ちでしょうか。

競馬が好きで、すでに普段から競馬に親しまれている方は、「迫力あるレース」や「人馬一体のスポーツ」、あるいは「歴史と伝統」といったイメージをお持ちのことと思います。
 一方、これまで競馬に触れたことがない方にとっては、むしろ「賭け事」といったイメージが強いかもしれません。そして、そうしたイメージにより、これまで競馬を敬遠してこられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

確かに、競馬には賭け事という側面があります。一方で、競馬は観戦スポーツとして広く親しまれてきた歴史があり、我が国においては「日本ダービー」や「有馬記念」といった大きなレースは、多くの国民の関心を集めています。これは、競馬が、単なる賭け事にとどまらず、「レースの迫力」、「馬の美しさ」、「推理の楽しみ」が一体となった国際的なスポーツエンターテインメントとして、長年にわたり人々を魅了し続けているからに他なりません。

また、JRAの勝馬投票券(馬券)の売上げの一部は、畜産振興や社会福祉などに充てられています。こうした社会貢献活動は、私たちの責務であり、むしろ存在意義とも言えるものですが、これも多くのお客様に中央競馬をご支持いただいているからこそできることなのです。

英国で近代競馬が発祥してから300年以上が経ちました。この間、人と馬はロマンを追い求め、ある人は感涙にむせび、また、ある人は悔し涙に暮れる競馬の歴史が紡がれてきました。そして、今から約160年前、江戸時代末期に横浜の地で産声を上げた日本の競馬は、先人たちの不断の努力、そしてお客様の厚い支持の下、今や世界の競馬をリードする存在となりました。こうした我が国の競馬の歴史は、お客様とともに歩んできた歴史と言えるでしょう。そして、私たちは、「産業」であり、かつ「文化」でもある競馬を未来に繋いでいかなければなりません。

「JRAは、毎週走り続けます。」これが、私たちの基本理念です。
 競馬の主役は、競走馬、騎手などのホースマン、そして何より競馬を愛し支えてくださる多くのお客様であり、私たちは、あくまでも、「競馬」という舞台を創る裏方に過ぎません。職員一人ひとりが、競馬を支える使命と喜びを胸に、一人でも多くの皆様に夢と感動をお届けすることができるよう、これからも走り続けます。

ぜひ、私たちと一緒に、歴史と伝統のある競馬をさらに発展させ、最高のスポーツエンターテインメントを創造していきましょう。

理事長 吉田 正義

経営の基本方針

お客様とともに
私たちは、お客様を第一に、皆様にご満足いただけるよう取り組んでいきます。
夢と感動とともに
私たちは、レースの迫力、馬の美しさ、推理の楽しみが一体となった競馬の魅力を高め、夢と感動を皆様にお届けします。
信頼とともに
私たちは、快適で安全な環境のもと皆様から信頼される公正な競馬を着実に実施していきます。
社会とともに
私たちは、皆様に親しまれる競馬の開催を通じて社会への責任を果たし、持続可能でよりよい社会の実現に貢献していきます。また、馬に寄り添い、馬文化を育んでいきます。
そして未来へ
私たちは、歴史と伝統のある競馬の発展に努め、国際的なスポーツエンターテインメントとしての競馬を皆様とともに創造していきます。