夢と感動をとめない。
JRA RECRUIT
支える仕事
獣医職
井上 佳織
Kaori Inoue
栗東競走馬診療所
診療課
2020年度入会
馬とスタッフと
真摯に向き合い
医療の面から競馬を支える

01
現在の仕事

競走馬がケガや病気をした際の
検査と治療

栗東トレーニング・センターには2000頭ほど競走馬が在厩し、日々調教を積んでいます。その中で競走馬がケガや病気を発症した際に検査と治療を行うことが主な仕事です。骨折や腱・靭帯炎などの運動器疾患や感染症、疝痛という腹痛を伴う消化器疾患など多岐にわたります。
トレセンの診療所では一般診療と同時に年間250件以上の外科手術を行っていて、現在私は一般診療が中心ですが、将来、執刀医として手術できるように日々練習しています。

平常業務
競走馬診療所(トレーニング・センター)
基本的には競走馬の診療または手術がメインです。
またトレセンの大事な業務として入厩検疫での個体照合・健康チェック・ワクチン接種など防疫に関する仕事も日常的に行います。
開催業務
獣医
開催業務では獣医師は様々なポストに就きます。私が今、担当する診療係は主に出走後の馬の健康状態をチェックし、必要があれば治療することです。
トレセンと違い競馬場は少人数で働くため、平常業務で培った知識と経験をもとにすばやく正確に診断・処置をします。

02
仕事のやりがい
と大切にしていること

無事に走っている姿をみると、
たまらなく嬉しい

競馬ファンや馬主、調教師、厩舎スタッフ関係者と多くの人の想いを託されて走る競走馬を医療の面から直接支える仕事です。
判断ミスが命取りになることもあるので常に緊張しますし、悩みながら診断と治療を行うこともたくさんありますが、馬と厩舎スタッフの両方と真摯に向き合い最後まであきらめず治療し、無事にレースを走っている姿をみるとたまらなく嬉しい気持ちになります。プレッシャーはありますが同時に責任感とやりがいを感じられる仕事です。
診療するときは"Tender, Loving, Care"を心がけています。やんちゃな馬や獣医を怖がって暴れる馬は手がかかりますが、安心させてあげられればどんな馬も嘘はつきません。良きホースマンとして馬と接し、厩舎の方と信頼関係を築いた上で診療することを大切にしています。

03
入会の理由

研修でお世話になった
獣医職員の人柄が好きだった

馬が好きだったので馬業界に入りたいと思ってました。馬業界の中でJRAを選んだのは研修でお世話になった獣医職員の人柄が好きだったからです。どんな人と働くかは社会人人生を大きく左右すると思ったので最終的には「人」で入会を決めました。

04
JRAで働く魅力

多角的な視点を持つ
競走馬のスペシャリストになれる

一人の獣医師が馬の診療・研究、競馬の運営、さらには育成牧場にいる当歳馬・育成馬、トレセンにいる現役競走馬、馬事公苑にいる乗馬などあらゆる馬の分野に携われる組織は世界的に見ても珍しいと思います。多角的な視点を持った競走馬のスペシャリストになれるこの環境はJRAの大きな魅力だと感じます。

05
JRAの働く環境

チーム診療だから
自然とお互いを気にかけ
フォローしあえる環境
個人プレイではなく、チームで診療しているため、自然にお互いを気にかけ、フォローしあう環境です。そのため、わきあいあいと楽しい仕事環境です。
トレセン診療所にいる獣医師の数は多いですが入会年次に関わらず競馬へ向かう競走馬を支えるという明確な共通目標があるため団結力があります。公私ともに話しやすい同僚や先輩が多いですし、難しい症例についても気軽に相談できるので、所内のコミュニケーションは活発だと思います。

06
チャレンジしたいこと

海外の文献や講義を受講し
最新の知見や技術を共有したい

第一の目標は一般診療・手術含め厩舎スタッフはもちろん同僚からも信頼される獣医師になることです。
個人的には英語が得意なので海外の文献や講義を受講し、皆に最新の知見や技術を共有したいと思っています。JRAは新しい技術導入や研究立案についても目的がきちんとしていれば若手の挑戦を上司や先輩がサポートしてくれる環境なので、臨床に役立つ研究をしたいと考えています。

07
就活生へのメッセージ

新人研修・海外研修等、教育制度も充実
獣医師として成長できる

私は馬が好きだったので、早くからこの業界に就職を決めましたがここまで極端な獣医職員は周りにあまりいません。
学生時代に馬と関わっていなかった職員のほうが多いですし、競走馬のことを良く知らなくとも大動物・競馬に少しでも興味があればぜひJRAを考えてみてください。

毎年男女関わらず獣医師を採用しており、新人研修・海外研修等、教育制度も充実していますので、獣医師として成長するにはとても良い環境です。

Day Off
オフ時間の過ごし方

たまに息抜きに馬に乗って山道を駆け回れる外乗体験をしにいったりしますが、
基本的にインドア派なので寮でのんびり読書・ゲーム・昼寝をします。
アウトドアな先輩や同僚にスノボやウェイクサーフィン等に
連れて行ってもらったりもしました。

1 DAYSCHEDULE
1日の流れ

  • 6:00
    出勤
    調教監視開始(当番制)
  • 6:00
    急患馬診療
  • 9:00
    一般診療
  • 12:00
    昼休憩
  • 17:00
    診療終了
    引き継ぎ症例ディスカッション(週3日)
  • 18:00
    教科書を読む・練習等・退勤